男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしくと言われたことがある人も多いだろう。
ジェンダーレスが叫ばれる現代においては聞くことは少なくなったが、長らく男性中心の社会が当たり前であった日本では根強く残っている言葉である。
例えば、「男は外で働き、女は家事をするもの」「男の子は青、女の子は赤」というような決めつけもそうだ。
先入観として幼い頃から植え付けられているものが、男女の不平等や差別を生む根本になっている。
若い人には少ないが、年配の人にはそういった意識が根強く残っている。
昨今では、男女平等が高らかに叫ばれている。
女性の社会進出も進んでいる。企業も女性が働きやすい会社を実現するため、福利厚生の改善に力を入れている。
女性の管理職も増えてきている。
しかし、現実は結婚や出産などで自身の積み上げてきたキャリアを捨てる人は少なくない。
出産しても子どもの預け先が確保できないことや子どもの病気などで面倒をみなければならないのは女性の比率が高いからだ。
そして、一旦社会から離れた後の女性の再就職が難しいことも改善すべき課題だ。
幼い子どもを抱えて働く女性は子どもの体調不良などで急な早退や欠勤をする可能性が高いという理由から敬遠される場合も多い。
優秀な女性が結婚や出産を機に社会から離脱することが無いよう、キャリアを継続していける社会をつくっていくことが大事だ。
そのためには、男性の意識改革も必要だ。家事や育児は分担し、同等の意識を持つことがお互いを尊重し合うことにも繋がる。