コミュニティスペースや子ども食堂などで子連れで働く女性に出会うことが多い。
求人情報にとらわれず、雰囲気が合いそうな職場があれば求人がないか声をかけてみるのもよいといえる。
小さな仕事でもいい人、働ける時間が限られている人にもおすすめである。
運営に関する事務作業やホームページ作成、調理、子どもたちへの勉強や宿題の手伝い、楽器演奏の指導など、それぞれの人に得手不得手があり、それぞれの得意なことを生かせばいいのだ。
その中で自分の子どもたちも自分や他の大人の目の届く範囲で遊ばせたり、学ばせたり、昼寝をさせたりできる。
ただ単に甘え合うのではなく、一人が欠けた時の対策も滞りなくなされている。
一人一人の責任感も大事だが、どの人もいない人や遅れた仕事のリカバリーをすることができる臨機応変さも自然と身につくようになるだろう。
まさに、悩みを逆手にとった素敵な働き方である。
そういう働き方をしたくても働く場所がないなら自分たちで作ってしまえばいいと、ある女性がコミュニティスペースを作った。
これをお手本に、同地域にまた一つ、同じようなコミュニティスペースができた。
そこには子どもたちに会えば元気になるからと地域のおじいちゃんやおばあちゃんもやって来る。
さらに近隣の空き地では防火水栓を利用して、小さな農園ができて子どもたちも農業体験をしている。
もともと下町の人付き合いの濃厚な町での出来事ではあるが、参考にする価値はあるだろう。
昔のよき下町の空気が戻りつつある。